高タンパク食品は高齢の猫には適さない可能性がある

猫

猫は赤ちゃんのような顔で年齢がわかりにくいものです。しかし、どんなに若く見えても、体はどんどん老化していきます。以前ほど機敏ではなくなり、高いところから飛び降りて落ちてしまうこともあります。老後を安心して過ごせるように、飼い主さんはまずは食事面でのケアを心がけましょう。
諺にあるように、人間にとって食べ物は最も重要ですが、猫にも同じことが当てはまります。猫はエビなどタンパク質を多く含む食べ物が大好きだということはよく知られています。しかし、胃腸の運動機能が低下しているため、高齢の猫には柔らかく消化しやすい食べ物の方が適しています。骨を取り除いた魚肉は、次の3つの理由から非常に良い選択です。第一に、高齢の猫は魚の味が好きです。第二に、魚肉は消化しやすく脂肪分が少ないため、胃腸に負担をかけすぎません。第三に、魚肉は猫のタンパク質の必要量も満たすことができます。
しかし、高タンパク食品のすべてが高齢の猫に適しているわけではありません。牛乳もその一つです。高齢の猫は牛乳を飲むと下痢になりやすく、脱水症状を引き起こし、ひどい場合には死に至ることもあります。腎臓に問題のある猫には、高タンパク質の食べ物を与えてはいけません。低タンパク質の食べ物が第一選択です。
また、活動量が徐々に減ってくると、猫はエネルギー補給をあまり必要としなくなり、「食欲減退」という症状が現れやすくなります。これは正常な現象なので、飼い主さんは心配しすぎる必要はありません。