2025年のソーシャルメディア利用状況:世界の最新統計と動向

2025年のソーシャルメディア利用状況:世界の最新統計と動向

2025年、世界では52億4,000万人がソーシャルメディアを積極的に利用しており、これは地球人口の約63.9%に相当する数字です。前年から2,400万人増加し、さらに注目すべきはインターネット利用者全体の94.2%がソーシャルメディアを利用しているという点です。もはやSNSは私たちの生活の一部として欠かせない存在になったといえるでしょう。

平均的なユーザーは1日に2時間21分をSNSに費やし、月におよそ6.8種類のプラットフォームを行き来しています。中国では10億7,000万人がSNSを利用し、UAEでは普及率が100.3%に達しており、国によっては複数アカウントや複数サービスの利用が一般的であることがうかがえます。これらの動向は、買い物、娯楽、さらにはメンタルヘルスにまで影響を与えています。

世界のソーシャルメディア利用者数(2025年)

2025年第1四半期の時点で、SNS利用者数は52億4,000万人に達しました。前年(2024年)の52億2,000万人から0.5%の増加で、わずか1年で2,400万人の新規利用者が加わったことになります。
以下は過去数年の推移です。

年・四半期利用者数前年比増加率
2025 Q152.4億人+0.5%
2024 Q452.2億人+1.0%
2024 Q351.7億人+1.9%
2024 Q250.7億人+0.7%
2024 Q150.4億人+1.7%
2023 Q449.5億人+1.6%
2023 Q348.8億人+1.5%
2023 Q248.0億人+0.9%
2023 Q147.6億人

出典:Data Reportal

アメリカにおけるSNS利用

アメリカでは2億5,300万人がSNSを利用しており、これは人口全体の73%にあたります。また、国内のインターネット利用者の約78.5%がSNSを利用している計算になります。利用者数は前年とほぼ横ばいですが、1人当たり月に平均6種類以上のサービスを利用していることが分かっており、ユーザーの関心が単一プラットフォームに集中するのではなく、複数のSNSに分散している傾向が見られます。

1日の利用時間

世界平均では1人あたり1日に2時間21分をSNSに費やしています。アメリカではやや短く、2時間9分程度です。心理学的な研究によれば、SNSの過剰利用は不安感や抑うつに繋がる可能性があるとされており、適度な利用が望まれています。

最も利用者が多い国

SNS利用者数が最も多いのは中国で、10億7,000万人以上が利用しています。インド、アメリカ、インドネシアがそれに続きます。将来的には中国が2029年に12億7,000万人、インドが13億人を超えると予測されています。

2023年利用者数2029年予測
中国10億6,993万人12億7,245万人
インド8億6,208万人13億760万人
アメリカ3億827万人3億3,565万人
インドネシア2億2,876万人2億7,558万人
ブラジル1億7,117万人1億9,568万人
日本1億581万人1億1,506万人

出典:Statista

男女比

世界的にみると、男性ユーザーが54.6%、女性が45.4%とやや男性が多い傾向です。しかしアメリカではほぼ均等で、女性50.2%、男性49.8%とバランスが取れています。

人気のSNSプラットフォーム

2025年の時点で最も多くのユーザーを抱えるのはFacebookで、30億7,000万人が利用しています。次いでYouTubeが25億3,000万人、InstagramとWhatsAppがそれぞれ20億人となっています。TikTokは15億9,000万人、WeChatは13億8,000万人と依然として強い影響力を持っています。

プラットフォーム利用者数
Facebook30.7億人
YouTube25.3億人
Instagram20億人
WhatsApp20億人
TikTok15.9億人
WeChat13.8億人
Telegram9.5億人
Messenger9.47億人
Snapchat8.5億人
Douyin7.66億人
Weibo5.99億人
X(旧Twitter)5.86億人
Pinterest5.37億人

出典:Data Reportal

普及率が高い国

世界平均のSNS普及率は63.9%ですが、UAEは100.3%と突出しています。サウジアラビアが99.6%、韓国が94.7%と続き、テクノロジー先進国や中東地域での利用率の高さが目立ちます。

SNS利用の主な目的

SNSを利用する理由として最も多いのは「家族や友人とのつながり」で50.8%の人が回答しました。続いて「暇つぶし」(39.0%)、「ニュースの閲覧」(34.5%)、「コンテンツの検索」(30.5%)といった目的が挙げられています。さらに約20%の人が「流行やイベントを見逃したくない」というFOMO(Fear Of Missing Out)の心理でSNSを利用していることもわかっています。

広告市場の拡大

SNS広告費は2027年までに3,849億ドルに達すると予測されており、その中心はモバイル広告です。マーケターの77%がFacebookやInstagramの広告を活用しており、今後もSNS広告の重要性は高まるとみられます。


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